六本木の会員制シーシャバーから

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2020年卒の就職活動を経て

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苦悩する就活生の図

 

 

「就活どうすっかな・・・」とお考えの皆様。

 

こんにちは。私は2019年の7月後半に就活を終え、現在は週7のペースでジムに通っている、(ピー)薬科大学の「ほしのや」という。お見知りおき願いたい。

 

私は、主にMRという職を志している方々に向けてこの文章を書いている。

 

もちろん50社近く落ちた私のことを反面教師にするつもりでこのブログを見る方もいるかもしれない。もちろん大歓迎だ。

この記事は4つのシーズンに分けて書いている。

  1. 就活を始め、MRに絞った理由と6月の2週目あたりで全落ちするところまで😫
  2. 憎き製薬企業。貴殿らに粛清を😡
  3. 製薬企業向いてなかったわアハハ🙄
  4. 内定後とそれから

 

 

皆様は就活をし始めた時、まず自分がどのような仕事をしたくて、そのためにはどのような業界に行くべきかを考えるだろう。

 

 

広告、金融、メーカー、商社、コンサルなど、世の中にはたくさんの職業が存在し、何が良くて何が悪いのかも分からず二進も三進もいかない状態になるのではないだろうか。

 

 

そこからインターンまたの名を会社説明会)にたくさん参加して、この職に就きたい、と思うようになって、いわゆる本番の就職活動を始めるのではないだろうか。

 

 

 

 

この記事は・・・

 

 

 

そんな王道の就職活動を進めているヒトへ向けた記事じゃねえよ!!!!

 

 

取り乱して申し訳ない。

 

私は薬科大学を卒業する身分であったので、そもそも就職活動に制限があった。

例えば友人の、医療業界以外の企業の面接では、第一声が以下の文章だった。

 

 

学生にしか偉そうに振る舞うことができなさそうなクソ「キミ、薬科大学に在籍しているのになんでこの業界を受けようと思ったの????」

 

 

 

 

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テメェは人事の大学出たのかよ?あぁ?

 

 

私は教えて欲しい。医学薬学を学んでいたら(そもそもあまり大学行ってないけど)医療系の道にしか進むことを許されないのだろうかと。

 

たかだか22そこらの人間に、なんでこの会社を選んだのかなんて聞いてもまともな答えが返ってくるはずがないだろうと。

 

 

このような状態になるのは就活前から明らかでもあったので、私はMRという職を 第一志望として就職活動をしていた。

 

ここまでは序章である。

 

1.就活を始め、MRに絞った理由と6月の2週目あたりで全落ちするところまで😫

 

 

そもそもMR職とはなんなのか。ざっくりと説明しよう。

MR(Medical Representatives)とは、医薬情報担当者のことです。 医療機関を訪問し、自社医薬品の適正使用と普及のために、情報の提供・収集・伝達を迅速かつ適切に行うことが役割。*1

 

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ちなみにMRと医師が廊下で話し込むことなんてない。クリニックなら診察室で話すし、基幹病院なら話は5秒で終わる。

 

つまりは医薬品メーカーの営業職である。

他のメーカーの営業職と異なる点をいくつかあげてみよう。

 

・価格交渉ができない

→必然的に営業の仕方は以下のようになる。

🙎‍♀️「◯◯せんせぇ〜〜、新しい薬はぁ、こんな風に使えるから是非使ってねぇ❤️❤️」

👨‍⚕️「ふむわかった。どうだね?このあと一杯、そのあとおっぱいでも😘」

🙎‍♀️「やだぁ先生ったらもうっ❤️」

※MRの医師への接待は法的に認められていないため、一杯はできません。おっぱいは多分できます。接待ではなく自由恋愛なので。

※MRが医師の飲み代も含めて経費で払うことが禁止されているだけなので、自費で接待する分には多分大丈夫です。自分の知り合いにも医師とよくフィリピンパブに行くMRがいます。

 

・謎の給与体系

MR職には、基本給(だいたい20ちょい)の他に以下の+αが発生します。

営業手当:私の知りうる最高金額は、大塚製薬3000(円/出勤日)

要は給料以外に毎月6万円貰えるわけです。しかも非課税で。

家賃手当:私の知りうる最高金額は、アストラゼネカ東京なら12.5(万円/月)、地方なら8.5(万円/月)

 

・MR認定試験を合格する必要がある

新入社員は入社からだいたい半年くらいホテルや宿舎に缶詰にされ、12月のMR認定試験のための勉強をしなければならない。

例えば、第一三共ならば神奈川県三浦郡葉山町にある保養所に、久光製薬ならば最初は佐賀に飛ばされる。ちなみに勉強期間中は日当は出ないが給料は出る。

現職のMRの話では、この試験に受からなくても仕事はできるが、飲み会などで毎回のようにいじられるそうだ。

 

大きな点では以上の三つであろう。細々とした違いは他にもたくさんあるが割愛する。

 

 

私がMRを志した理由はもちろんお金💰である。

 

ぶっちゃけ手取り18万から家賃や日々の昼食代が飛ばないことは、奨学金漬けの私にとって喉から手が出るほど欲しい状況なのだ。

 

 

そのような理由から私は上場している製薬企業42社のほとんどにESを提出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全部落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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6/3あたりのボクの気持ち

 

なぜだ!

 

3/30にはアストラゼネカの最終面接を受けていたし、ジョンソンエンドジョンソンは1日インターンが評価されてなぜか研究職のセミナーに呼ばれてたし、GW前にはグラクソスミスクラインの最終面接も受けて、鬼門と呼ばれたアステラスや武田、大塚製薬も全て二次面接まで辿り着いているではないか!インターンの二次まで呼んだ挙句本選考をESで落としたシオ◯ギ製薬は渋谷の再開発で更地になってしまえ!!!

 

何がいけないんだ!

 

という状態で私の就職活動シーズン1を終える。

 

2.憎き製薬企業。貴殿らに粛清を😡

 

 

製薬企業に片っ端から祈られ続けた私にもはや敵などいなかった。お祈りなど、とうに慣れている。むしろこちらから祈りさえしていた。

第一志望のアストラゼネカに落ちた瞬間から私に敵などいなかったのだ。

ここまでくるともはや清々しいが、兎にも角にも就職活動は続けなければならない。

しかし他業界に面接に行くとクソみたいな質問(前述)が飛んでくるのは明明白白であったので、私は医療業界に絞って就職活動を続けた。

 

 

MRを志している方々にはむしろここからが見て欲しいところである。

 

 

一口に医療業界といっても、様々な業種が存在する。しかしMRを志す人間は以下の業種くらいしか知らないのではないか。

製薬、商社(卸)、医療機器、CRO、SMOなど

ぶっちゃけ私は全落ちするまでこれくらいしか知らなかった(CROとSMOの区別がついていないのは内緒だ

卸は、ぶっちゃけMRと同じくらいつまらなさそうなのに営業手当も家賃手当も雀の涙程度だったから行きたくなかった。

会社説明会に何社か足を運んだが、どの会社も自分の仕事すら魅力的に見せることができないのかと落胆した。

 

医療機器は、深夜に急患が病院に運び込まれたときなどに、機器の調子が悪かったら、往々にして呼び出されることがある。もちろん行かなければならない。クソだ。MRは医薬品だからまだそんなワークワークワークみたいな働き方はない。

 

 

私が全落ちしてから会社説明会に行った医療業界の業種は以下の通りだ。

人材(医者、看護師向け)、コンサル、広告、webベンチャー調剤薬局(本社業務)

 

 

正直に言えばめちゃくちゃ面白かった。

 

特に面白かった業種を挙げるとすれば、コンサルとwebベンチャーだ。

それぞれの仕事の特徴などを挙げる。

 

・コンサル

医療業界にも様々コンサルが存在する。製薬企業向けのコンサル、基幹病院向けのコンサル、厚生労働省といろいろやり取りするコンサル、クリニック向けのコンサル。

それぞれに特化したコンサルティングファームがあり、私は一通り面接を受けた。

ちなみに私自身はクリニック、基幹病院向けのコンサルに内定している。

医療業界のコンサルに出会った時に、シーズン2のサブタイでもある「憎き製薬企業。貴殿に粛清を😡」を心に決めた。

 

 

私が最初に出会ったコンサルは、製薬企業向けのコンサルだった。要はアクセンチュアとかマッキンゼーがやってることを製薬企業に特化しているだけのことである。

 

そこで私はこう思ったのだ。

製薬企業向けのコンサルに内定すれば、「あれれ〜〜???ボクを落としたのにこんなこともわからないんでちゅかぁぁ〜〜〜?????🤗🤗」と製薬企業に言うことができるのではないかと。インターンを面接までして二回呼んだくせに本選考で私をESの時点で落とした憎き(ピー)に復讐を果たすことができるのではないかと。インフルの薬はとても体が楽になりました。今年も多分お世話になります。

 

 

 

 

そこから私はコンサルという仕事に興味を持った。

(余談だがそんなことは口が裂けても製薬企業に言うことは出来ない。顧客だから。)

 

以上の思考の転換でシーズン2は終了だが、Webベンチャーに関しても私は触れておきたいので、少しばかり付き合っていただきたい。

 

 

・Webベンチャー

 

ところで皆様は「エムスリー」という会社を知っているだろうか。

医療業界以外を見ている方々は知らなくて当然だが、医療業界を考えている方々には押さえておいて欲しい会社である。

 

エムスリーとは

エムスリー株式会社: M3, Inc.)は、医療従事者を対象とした医療ポータルサイト「m3.com」のサービスを行っている企業である。ソニー株式会社の関係会社である。 2017年には米フォーブス誌による、世界で最も革新的な成長企業ランキングにおいて世界5位(日本企業では1位)に選出されている。*2

この通り、とてもすごい会社なのである。(ちなみに去年の大卒は、東大と京大、海外大がほとんどの内定者であった記憶がある。)

また、MRの仕事の存在意義を無くし始めたのもこの会社である。

どういうことか説明すると、wikiにもある「m3.com」というサイトは、医師限定のまとめサイトだと考えて欲しい。

このポータルサイト上で、医薬品の効果について他の医師から生の声を聞くことができることが、MRの仕事を奪っている原因である。

 

よく考えて見てほしい。

メーカーの営業に「この薬どう?😒」って聞いても「良いです!😤」以外の返答が返ってくるわけないじゃないか。相手はメーカー側の人間であり、一部の薬学部卒MRを除いて六ヶ月しか医学薬学を学んでいないポンコツなのだから。

 

そんなパッパラパーに聞くよりも、医学部を卒業して医師として活躍していて、その薬を使ったことがある先生に話を聞くのが一番じゃないか。そういうことができるのがインターネットの強みじゃないか。

 

そんなこんなでm3.comはドン引きするほど急成長し今に至っている。

 

ちなみに現在はエムスリーはこのポータルサイト以外のところに注力をしている。それは中期経営計画などを見ても明らかであるし、実際にエムスリーキャリアなどの子会社にも足を運んで確認した。

 

他にもメドピア やケアネットなど、魅力的な医療Webベンチャーは存在するが割愛する。

 

どのようにしてこれらの会社に巡り会えてきたのかが、読者の皆様には気になるところであろう。

もちろん私が挙げた企業の中で、リクもマイもワンキャリも使ってない会社などたくさんあった。そんな中で私が重宝したサイトが以下のサイトだ。

https://www.movin.co.jp/healthcare/company/

コンサル専門転職サイト「ムービン」のサイトである。

医療系ファームのところから片っ端に電話したりメールしたりした。新卒の募集をしていない会社も関係ない。祈られることに慣れた私を止めることができる者などいなかったのだ。

 

 

 

 

3.製薬企業向いてなかったわアハハ!🙄

このことに気づいたのは7月前半だったと思う。ちなみに6月と7月の私のスケジュールは以下の画像を参照して欲しい。

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6月の予定

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7月の予定

勘違いしないで欲しいが、「ホテル」というのはバイトである。なぜ二日に跨いでいるかというと「夜6時から朝の8時半までが就業時間」だからである。気にしないで欲しい。
 

 MR向いてないな、と思った理由

  • もっと踏み込んだ営業をして、個人的に医者と仲良くなりたい
  • 地方都市なら良いけど、クソ田舎に飛ばされるのはやだ
  • 業務の意思決定を行うことができる立場に早くなりたい

 

お金も欲しいんだけど、自己研鑽とかもしたいし、クソ田舎に飛ばされてMR以外やることなくて毎日場末の安い飲み屋で豪遊して周りの人に「よっお金持ち!」って持ち上げられることに快感を感じるような人生にはなりたくないと思っていたことに気づいた。

 

自分より頭良くて年収高い人を自分の周りに置いておきたいんだよね。私は下を見ると安心して何もしなくなる弱い人間だから。

 

あと、何度かMR同行したけどあの仕事クッソつまらないぞ。

 

一日病院5.6件回って、この薬出るんでぜひ使ってくださいって言うだけの仕事。

もちろん営業トップの人たちはいろいろな工夫をしているんだろうけども、本質はこれだからね。

そりゃあエムスリーの方が便利だし、たくさんの製薬企業が早期退職を募るわけだわ。

 

 

 

以上を理由に、製薬企業向いてなかったんだなぁと思うとともに、多くの企業で私を面接した営業担当の人の目は正しかったのだなと思いました。

 

営業主任とかに面接されたら毎回落ちてたから、やっぱり向いてるか向いてないかわかるんだと思う。それ以上に私がモンキーな発言しかできてなかった可能性もあるがここでは考慮しないものとする。

 

 

内定後とそれから

 

私は無事にコンサルに内定をいただき、就職活動を終えた。会社名は伏せさせてもらうし、スケジュールからも内定先の名前は全て消した。

 

色々と講説を垂れたが、最後に私が内定先で働こうと思った理由を記載する。

 

 

会社は人で決めるな、といった文章や真逆の文章もインターネットに散見されるが、こればかりは良い人にめぐり合わない限り、人で決めるな、と伝えてしまう気持ちもわからなくはない。

 

 

ちなみに製薬企業を選ぶときは絶対に人で選ばない方が良いと私は思う。なぜならば、面接官と読者の皆様がともに働く可能性など塵に等しいからだ。

私の場合は、直属の上司になるであろう数人に面接をしていただいたので、人で選ぶという選択肢が生じただけである。

 

 

話を戻すと、一番最初の面接官の何がよかったかというと、フィーリングである。

 

 

これは面接官の方に直接聞いたことだが、数百名の面接を通して一番フィーリングがあったのが私であるらしい。お世辞かもしれないが、このように直接言って下さるのは嬉しかったし、私もそう感じた。

 

ちなみに「なぜ私を最初の面接で通そうと思ったのですか?」と聞いたところ「バカそうだったけど、こういうバカが会社に一人くらい居た方が面白いかもしれないから」と伝えられた。極めて遺憾であったが、異議申立てすることはできなかった。

 

インセンティブ制に関してだが、上記の通り金が必要なのである。

基本給は高いしインセンティブもあるなら、自身の生産性次第ではMRの給料を越えることができるのではないかと考えたし、何より努力が給料に反映されるところに魅力を感じた。

 

 

どれだけ頑張っても給料が上がらないのであれば、私は絶対に仕事をしなくなると思ったからだ。

 

 

最初からベンチャー気質だったのかもしれないと、就職活動を終えてみてそう感じた。自己分析が足りてなかったのか、業界分析が足りてなかったのかは今となってはわからないが、この結果に後悔をしていないので、私の就職活動は成功したと言って良いと思う。

 

 

これから社会人として研鑽をし続けることが、最も重要であることは多くの方々から学んだ。英語と筋トレをまずは勉強していきたい。

 

 

 

最後になるが就職活動で多大にお世話になった方々のお名前とTwitterのアカウント名を載せておく。この人たちがいなければ私の就職活動はもっと迂回したものになったかもしれないし、胸を張って成功だと言えなかったかもしれない。就活をしている人、する予定の人はぜひフォローして参考にすると良いと思う。

この場を借りて感謝の言葉を贈りたい。本当にありがとうございました。

 

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篠原功治さん(@Koji_Sign

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文責 ほしのや

 

*1:wikipedia先生

*2:wikipedia先生